2011(平成23年)を振り返って・・ ・                                                                           昨年の今頃、胸の奥に引っかかっていた思いを抱きながら、私は悶々と過ごしてしまった 悔いの残る一年でした。

 

2011年3月11日・我が故郷に未曽有の被害をもたらした東北大震災の被災地で「今なにかやらなければ!・・」 と焦る思いを胸に、

 

翌年1月、地元仙台のスポーツ復興支援活動に参加。

両親を亡くした震災孤児や遺児たちの笑顔を取り戻すため、全国各地へと散らばってしまった子どもたちの学校を訪ね 、LPGAやPGA・JGTOプロたちとともにスナッグゴルフ体験会やイベントなどを開催しその多くの子どもたちと触れあうことができました。

 

プロトーナメント会場などにも招待し、ゴルフ観戦やサイン会・チャリティイベントにも招待し、初めて触れるゴルフの楽しさを存分に楽しんでいただきました。

 

その際集められた入場料金の一部やグッズ販売で得た収益金などは、これら震災孤児の奨学金として寄付する、「グリーンティチャリティ」の活動にもサポーターとして参加してまいりました。

 

被災した子どもたちが震災の影響で、「やりたかったスポーツや夢をあきらめた、経済的理由で進学をあきらめた、勉強時間が少なくなった、仮設住宅で集中できない、志望校を変更せざるを得なかった・・等々」、そんな悲しい思いを抱かせないための教育学習環境整備費としてこの奨学金制度の意義があります。

 

被災地や放射能汚染地域での教育機関復興はまだまだ先が見えてこないところが多く、その都度、限られた時間内での活動ではありましたが、回を重ねて行くうちに当初から比べ被災孤児たちの笑顔は確実に戻ってきているのを実感できた2年間でもありました。

 

悲しみを背負い初めは口が重く泣きベソだった子供たちも、プロゴルファーと共にスナッグゴルフに触れあい、”ゴルフってチョーおもしれ~!ヤッたあ!ネーネー今の見たぁ!今度こそぉ!あ~ヤベー!イケー!止まれー!”などと、心の底から大きな声を張り上げ夢中になってプレーしている姿を見ると、子どもたちの逞しさと生命力に胸が熱くなってきます。

 

そして、いくつもの泣き笑いのドラマもありました。

与えることよりも得ることの方が遥かに多いことを今更ながら感じさせられた、そんな活動でもありました。

ゴルフ以外においても、それ以上の絆が育まれたことは間違いないと思っております。

 

この子供たちが、ゴルフとの出会いから多くのことを学び、そして多くの友達ができることを願い、これから先、幾つもの試練を乗り越え、何年かしてグッドゴルファーとして進化した彼らに再会するのも、この活動の楽しみのひとつかも知れません。

 

みんな一歩一歩、すこしづつですが逞しい歩みを始めています。

きっと将来、この町の復興を担う未来のリーダーとして大きく成長してくれたならばこの上ない喜びです。

それは私にとって人生最大の財産になることは言うまでもありません。

 

全国への移動の連続と悲喜こもごもの2年間でしたが、被災した子供たちと一緒にこれまでにない貴重な体験と充実した楽しい日々を送らせて頂きました。

 

来年もまた新たな目標ができたこともあり「ゴルフのチカラ」を信じ、そこに向かって更に実りある年にして行きたいと考えております。 

 

被災地の子どもたちが、未来に向かって生き生きハツラツと、毎日を楽しく一人でも多くのともだちができる、そんな一年となりますよう微力ではありますがゴルフを通じそのお手伝いをしてまいりたいと思っております。

 

どうか今後とも彼らへの温かいご声援と、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、来る年も皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。                   

 

 

                                            平成24年12月  

                                                                    N&C,Junior Golfer Communications  代表 千葉 尚久

                                                                                          

 

 

 

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